田牛のサンドスキー場 ストーンマン
大した雨じゃないけど休みが続きます。
何してるかというと読書です。
田中英道さんの昔の本、レオナルドダヴィンチ。
レオナルドの手記も後で手に入れよう。
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ブログタイトル 気分をかえて
どっかできいたことあるなーと思ってたら山崎ハコの歌のタイトルでした。
今日のタイトルは棟方志功のデビュー作?のタイトルです。
近代以前にあった日本の文化芸術を浮世絵、版画、俳句、仏像彫刻を
通して学んでる感じです。もちろん案内は田中英道さん。
きのうは万葉集を読み始めたはいいけど
文庫本で下の脚注なんか読んでたらとうとう目がいたくなりました。
Youtubeで万葉集全巻あればいいんだけど(モニターで拡大自由)
たぶんないだろねー。
現代語訳されていても古代史ふくめた解説がないと
国文科の授業ていどでおわる。
読んですぐ感じたのは日本語、大和ことばの気持ちよさ、快感!でした。
もうDNAに刷り込まれてると言いたいぐらい。
簡単に自然に同化できる。
永井荷風が欧米から帰ってきて消え去ろうとする日本の伝統芸能、美術にあれほどすがり付いたのも、岡本太郎が縄文土器にとびついたのも同じものでした。
欧米白人にとっては神秘、オカルトそのものです。
江戸の庶民の芸能にも能にもギリシャ悲劇のような深いテーマはなんもない。
あるのは外から見え聞こえるものだけ。
理想の概念、論理などない。
言葉など、事のきれっぱしにすぎない。
ゲーテは”世界には内も外もない”という。
石見人 森林太郎は 死ぬ間際 “ばからしい!ばからしい!”
とどなったそうな、、、無意識に。
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フランスを経て入ってきたオリエント、仏教、日本の情報が
ニーチェの永劫回帰、アンチキリスト、反ユダヤにつながっているきがします。
セザンヌたちがジャポニズムに活路を求めたにしろ
彼らも死んだらキリスト教会の墓地にはいったでしょう。
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にもかかわらず田中英道さんは欧米白人の普遍性、グローバルスタンダードに訴えなければいつまでも蛸壺文化芸術のままだとおっしゃる。
ここには大陸の文明文化を持ってきた帰化人、特に遊牧民的同化ユダヤ人の知恵が述べられてるのかもしれない。
目には目を、歯には歯を+右のほほを打たれたら左のほほを、、、
和をもって貴しとなす✙降りかかる火の粉ははらわねばならぬ、、、
この矛盾した現実にどの民族、国家も苦しみながら耐えてゆくしかない。
芸術だけが救いだとニーチェは言う。
それから150年、何か新しいものが生まれたか?
なーんも。
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そうそう、欧米白人の普遍性は何かというと人間、”人間第一主義””だった。
”人間的な、あまりにも人間的な” 若いころのニーチェのキャッチコピー。
言葉はいくらでも嘘をつける。
”欧米白人以外、異教徒は人間ではない”がそう簡単に消えるわけがない。
Native american800万ぐらい殺されて今のアメリカがある。
ザビエルの教団は日本で奴隷の買い付けをして”人を売り買いをするなんてあんたら人でなしだ”と百姓のおバーさんに言われた。
欧米大陸と日本列島はこうも違ってる。にもかかわらず鎖国、蛸壺やってたら侵略されて食い物になる。その恐怖が明治維新、日本近代化の原動力
となったのでしょう。
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人間第一主義などの原理、理想がないと死にそうなほど不安になる
欧米白人。それはこれからも続くでしょう。
人類の大部分はこれからもかれらと長く付き合っていかねばならない。
縄文以来、日本人はそうやって生きながらえてきた。
これからもそうするでしょう。
忘れ物もう一つ、人類共通のリズム!
ぷくっ ぷくっ と砂の下から湧いてくるかすかなリズム。
爆発だーっ!てぐらい強烈なビート。
軽く駆けるような、、、アフロビート。
色んなのがある、
”気韻生動” “エラン ビタール” etc
なんの準備もいらない、生きてる限りだれでも感じ取る。
これが喜怒哀楽のずーっと下、混沌、深淵の中から響いてきて
身体が同調したら、、、、
神がかりとなり自然そのものとなり
内も外もなくなるんだろうねー。
天の岩戸、天のウズメの命のそれが
日本の芸術のはじめと田中英道さんが言われてます。
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ここから先は自分の妄想です。
音楽からするギリシャ悲劇の誕生を若きニーチェは
ディオニュソス祭にもとめた。
しかし当時はあまりにもトンデモ説で本人もああいう本は二度と書かないといっていたけど 、今現在どうなってるんだろう?
あのコーンスピーカーの芯みたいな舞台で能楽をやったら
どうだろう?
1000年以上離れてるけど、
あの囃子方、地歌 ポリリズムの鼓。
ストーリーも役者の動きもほとんどない、
あるのは鳥肌の立つようなリズムとシャウト。
やっぱり、ギリシャ悲劇の肝はアフロビートだったかもしれないなー。