去年さいごに刈ったところから始める。
陣馬形山へのキャンパーの車が無音で行き来するから
最初にかたづける。
泥窯の段だけ残して終わり。
冷たい南東の風で休憩中にエンジンが冷えてチョーク引くようだった。
この方角の風が諏訪平の風と合流し白馬の谷を渡り姫川沿いに日本海に吹き下ろす。
日本海に低気圧があってフェーン現象が起きる条件。
糸魚川ではそれを ”蓮華おろし”とよぶらしい。10数年に一度大火が起きる。
3時間ぐらいで海に出れる。
しかし海岸はテトラでびっしり埋め尽くされ、延々と続く。
相馬御風の実家が保存され、地元では御風さんと親しまれている。
明治の文学界で小林一茶を最も深く考察したひと。
本人も精神の自己解体を経験しながら近代日本の精神的危機を
のり超えた。 どうやって!?
俗にいう明治大正の純文学者たちがノイローゼ、うつ病の見本市会場をつくっている、
近代日本文学。
不思議でならなかった。伊豆から糸魚川へバイクで行って全集読んでみた。
あいにく見つけられなかったけど展示品の中に書いてあった四文字熟語
”凡人浄土”
それだけですべての謎が解けたのを覚えてます。
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一茶と芭蕉の違いもそれ。
志野と白磁の違いもそれ。
縄文と同化ユダヤ人の違いもそれ。
南都六宗の自力宗と鎌倉以降の他力宗の違いもそれ。
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ただしギリシャローマに勝るとも劣らない芸術、仏像美術は
鎌倉仏教、運慶たちをさいごに日本から消える。
他力本願はやがて自由平等民主主義への道につながる普遍性をもって
世界に広がってゆく。
空海から一遍、法然、親鸞へ。
田中英道さんは言う、遊牧の民ユダヤ人は定住しないから芸術を生み出せない。
カネの援助はできる。
ギリシャローマもルネサンス以降 新たな芸術、美術は生まれなくなる。
そのかわり13世紀以降(同化ユダヤ人義経もしくはジンギスカーン)、貨幣経済が世界中を動かすようになる。
縄文精神、やわらぎ、飢餓からの解放、凡人浄土。
豊かさと引き換えに芸術美術の衰退、大衆庶民の天下。
ニーチェ以降新たな生きるための哲学思想はでてこない。
糸魚川の相馬御風さんは縄文以来の ”凡人浄土” ですくわれた。
ユダヤ人が作った近代合理主義が目の前で崩れてゆく。
残酷野蛮なギリシャローマの迫害を生き延びた地中海原始キリスト教、
縄文という自然崇拝と遊牧同化ユダヤ人がもたらした高度な技術知識と他力本願の仏教。
自分の好みは凡人浄土ではあるけど凡人が主人になると芸術美術はきえていく。
人間の精神は死刑囚の独房のような絶望の中からしか新たなものを生み出せないのかもしれない。
さしあたりニーチェが手本としていたゲーテの言葉を参考にしておこう。
自分の心だけがゆく道を指示してくれる。
満たされていないならそれは間違った道だ。
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熊よけのミニスピーカー用に177曲MP3変換してあるんだけどスマフォに
フォルダーごと落とし込めないでそのままになってる。
きょう禅呂君の友達が来て木を切ってる。
時々爆竹を鳴らしてる音がしてた、熊よけかな?
実は邪魔な竹を燃やしてただけ。
チェーンソーの音がしないのはバッテリーチェーンソーのせいでした。
それにしても最近Youtubeの音楽聞いてない、聞きたいのがなくなった?
たまにこんなのに出会う、ボーカルはいいねー。
ShapedMoon