高音部の弦が細くて音量が驚くほど小さい。
Youtubeで聞いてた音はすべて増幅されていた!
チェンバロとクラヴィコードの音量の差ぐらいある。
耳をそばだててその繊細な音をききながら
声はアルト。
時にオバーさんのつぶやきのような低音、
ロンダニー二のピエタかとも思う。
盲僧の語る経文や平家物語ではなくて
女声のアルト、豊かなピアニッシモ。
実際に話される声は蚊の鳴くようなお声。
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演目は ”関ケ原”と”石田三成” の軍談ものでした。
昔はごぜさんやほいとの芸だったものが舞台芸になり
洗練されて人間国宝にまでなりました。
たぶんいいことなんでしょう。
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帰ってきてから ”筑前琵琶ってなに?”と検索したら
スイスの学者さんが弟子入りして立派な解説をしてくれてました。
https://guignardbiwa.com/library/sekigahara/
声を通して何を求めているのか?
歌い手の体温、われわれの体温を感じたいのである。
It’s us.