マイクロソフト、予報はよわい雨。
六時に起きて何度かドアを開けて確かめる。
草刈りないなと思いながらも7時半に確認の電話をしたら
” そのうちやむから やるっ ”
あわくってでかける。小雨から霧雨になって昼前に終わる。
そのあしで今井さんとこの草刈り、最後に残ったところをやりに行く。
海抜900m霧の中。下からどんどんあがってくる。
はじめ地下足袋のままやったけどやっぱり足首痛くなる。
登山靴とアイゼンに変えて昼はビスケットに水。
自販機は国道までおりないとない。
だんだん空が青くなって雲が生き生きしてくる。
そのうちカンカン照り。
写真撮りたいときにカメラがない!
休み休みやって3時に帰ってきました。
これで忙しかった5月終了。
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義経伝説さほど興味はなかった、たぶんこれからも。
ユダヤ人埴輪ほどのものが出てくれば別。
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田中英道さんのいうシーボルトを検索してなるほどと納得。
日本を愛した西洋人にラフカデオハーンがいます。
でも西洋人からするとある種の落伍者として同情されてしまう。
ところがシーボルトは学者ではあるけど宮廷に出入りできるほどの貴族。
息子も日本だけでなくオーストリア、イギリス、ロシアと日本との
友好条約を起草した外交官。ジャポニズムに染まる
西洋の高貴なるものたちの一人。
日本人女性を愛し子供もいる。
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で本題の義経。
自分にとって義経はこういう雰囲気です。
”どっと わろうて たつ浪かぜの
荒き折節 義経公は
いかがしつらん 弓とり落とし
しかも引き潮 矢よりも早く”
盆踊りでも相馬や三笠の盆踊りではない、京都なのです。
陰旋法の民謡で鼓が入って極端にスローテンポ。
同化ユダヤ人が作った京都の典型的な付加価値のつけ方の一種。
マイノリティーとしての同化ユダヤ人と庶民の情感が共通してる。
尺八をめって(メリカリのメリ)半音さげて短音階にする日本の陰旋法。
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同化ユダヤ人という言葉はたぶん田中英道さんが作った言葉だから
もちろんシーボルトは知らない。しかしジャポニズムなんです。
誇り高き司祭の息子ニーチェが ”神を殺したのはお前たちだ!” と叫んでも
モンゴル帝国崩壊の引き金となったパンデミック ペストで
教会や聖堂に殺到する信者から恐れをなして逃げ出す聖職者を見て
庶民は生き延びるためのノウハウを神ではない近代の合理主義に求めていった
のは無理からぬことでしょう。
すべての価値が崩壊し、転換しなかったら二人に一人は死んでいく時代でした。
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しかし
人間そのものが非合理の塊だから合理主義が破綻する予感はジャポニズムを生む
下地を作っていたと思えます。
西欧人にとっては植民地支配してやろうと企てているのに江戸幕府から
近代国家までの明治維新はアンビリーバブルな奇蹟にしか見えなかったでしょう。
律令制度を聖徳太子の時代に取り入れてから日本は着々と
人類の発明品”官僚制”を発達させてきた歴史がある。
それをシーボルトが明確に認識していたかどうかはわからないけど
日本は西欧ともアジアとも違う何かがあると感じていたでしょう。
西欧の行き詰まりを感じ取った先覚者たちがジャポニズムに可能性を
見出そうとしたんだろうと思います。
国を失った流浪の民ユダヤ人が巡り巡ってモンゴル帝国、パクス モンゴリカ
パンデミック、近代合理主義へつながっていく世界史。
その一時代、同化ユダヤ人の”義経”が活躍した伝説、秦の始皇帝、ジンギスカーンともども
ユダヤ人抜きに世界史は語れない、予測できないってわけです。
そして世界史は今からも続く。