2021年8月3日火曜日

和紙あれこれ

 このまえ自伐林業の副業に杉ヒノキの靭皮から和紙をつくることを書きました。

DIYの感覚レベルでいけばそれほどむつかしいことはない、と思います。

年賀状プリンターみたいな小学生向け和紙つくりのキットも格安で売ってる。

家庭の奥様向けには、牛乳パック、網戸、ストッキングの古いの、洗濯のり、ミキサー。

木枠は量販店で一番細い桟木に、瞬間接着剤、ホッチキス。

リサイクルを兼ねた和風趣味のできあがりです。

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ただ徹底してケミカルを避けて作りたいとなるとかなり壁が高くなります。

聖徳太子のころに伝播してきたらしい紙の製法。

紫式部のころに”流し漉き”の技法が確立されて今でも世界の紙の修復には和紙が選ばれているそうです。

その飛躍的改良のきっかけが植物繊維と水のなかにノリを入れることでした。

今ではトロロアオイのしぼり汁の生産農家がいなくなりお先真っ暗です。

楮ミツマタの生産とおなじですね。 

”割に合わない”のです。

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楮ミツマタに代わるもの、トロロアオイに代わるノンケミカル、自然素材を探す。

杉ヒノキの白皮、ふのり、澱粉のり。あく抜きのための木灰。

あく、とか苦み,渋みなどはみんな黒い、炭素とかんけいあるのかな~?

白くするのはとてもむつかしい。

牛乳パックやポケットティッシュの真っ白なパルプ、勿論漂白剤使ってるでしょう。

白妙の絹、どれほど貴重かわかります。

しかし生成りの日常性こそ庶民のものともいえます。

水がふんだんにあれば水に晒すことでいくらかでも白くなる。

それ以上に白さを求めればケミカル処理しかない。

1000年保存したいのか、使い捨てでいいのかその人の考え次第でしょうね。

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この紙漉きさんは簡潔に情報開示してくれてます。

http://kamisukinomura.web.fc2.com/wasinituite/koramu/mutenkawasi/mutenkawashi.htm

http://kamisukinomura.web.fc2.com/wasinituite/koramu/wasitoyakuhin/washitokagakuyakuhin.htm



Facebookをあけると古代の遺物のほかに絵画がいやっというほど でてくる。 グネグネのゴッホのほかに ピンボケのモネ、べた塗りのゴーガンその他、、、 保存するのはゴッホだけ、古典の巨匠たちもたまに出てきたらほぞんする。 それでも気になるのがあるとついつい見てしまうのが 湿度0...