緩まない。
かごが丈夫ならもっと簡単になる。
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梅雨入りのような雨とオバーさんたちの都合で休みが増えて
バイク準備が整った。
あとは行き先、道路案内の不備など
紙の地図とPCで目が痛くなるほど検討した。
これからは綿引君にも声をかけるけどほとんど自分一人の
興味と好みの単独ツーリング。
基本、人の多い観光地はさけるけどどうしても避けられないことが多い。
片道200キロ、4~5時間で行けるところを選ぶ。
そして自然の風景も何度行っても見れどあきぬかもであってほしい。
それは人や町への愛着、愛情と呼んでもいい。
で選んだのは一茶のふるさと信州柏原。
もちろん周囲は外人だらけのリゾート地になってる。
ところが一茶だけは、あるいは芭蕉も西行も同化ユダヤ人でありながら
縄文以来のテイストをもっているのである。
欧米文化、ユダヤキリスト教文化では感じ取ることはとてもむつかしい。
スペインの碩学 オルテガイガセット(生の哲学)がいちばんすきな
日本の古俳句は一茶の
”露の世は 露の世ながら さりながら” である。
信州 柏原に一茶の終の棲家になった土蔵がある。
そこまで200キロ以内、4~5時間でいける。
長野市内の渋滞を最小限にするために中山道を使う。
18号に出るまで山越えになるから夜中はやめよう。
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もう一つの関心は諏訪や安曇野に代表される同化ユダヤ人たちの末裔めぐり。
安曇野 松尾寺とか青鬼の棚田とか、鬼無里村と能 ”紅葉狩り”とか
地中海フェニキア人とはまるで違うとは言いながら
日本に同化していく過程には少数者としての悲哀を味わってきたことでしょう。
ただ救いは ”牛にひかれて 善光寺” であり
”げげげのげ げげの下国の すずしさよ” 一茶
凡人浄土 それが信州といってもよいでしょう。