ラクダの季節になりました。
泊りのあさがた、まだ暗いうちに建物の外に出てタバコを吸う。
スマフォに”今何度?”と聞くと体感温度ー1度。
帰ってきて昼間、窓開けてうつらうつらしてると20度。
それでもラクダの下着上下にセーター必須となりました。
****
きのうの日曜日、禅呂君帰ってきて縄文焼きの段取り話し合う。
粘土はピザ窯の残りが1~200kgある。
サンプルに少し持って帰る。
どこに炉(fire pit) を作るか決める。
直径2mぐらいに囲って火の用心、山側は石垣の細長い棚。
大き目の石、上のほうから転がしてくる。
はじめはピットの中で雲南式の泥窯でやってみる。
下に草(かや)薪を敷いてカヤや枝木を幾重にも円錐形状(インディアンのティーピーテントみたいの)に立てかけその上から泥を塗ったくる。
空気の取り入れ口も出口も小さい。
燃えだすまでに時間がかかる。泥で熱が逃げにくいから
少ない薪や草で1000度?ちかくまであがる、、、らしい。
途中にのぞき穴作っておく。
白く光りだしたらサクセス。
枝木はキャンプ場の白樺かなんかの落ちたの集めてくる。
稲わらのかわりに屋根ふきに使う背の高いカヤが
ちかくに手つかずで生い茂っているというから助かる。
かぶせる泥は水の通り道あたりの土を掘ればいいだろ。
****
試しに粘土を作ってみる。
ピザ窯はわら刻んだのを入れただけというけど
大した温度は上げないだろうから
器や造形物を焼く温度に耐えられる粘土かどうかわからない。
土は部落の神社の道路工事やってるとき2トンダンプで運んだ。
土木やってる人間は赤土、黒土、砂利、砂ぐらいの区別しかないだろうから
粘土作って焼いてみないとなんともいえない。
すべて経験なし!
****
縄文の野焼きで何を作るか?
キャンプに来る家族ずれができそうなものは
クッキーみたいな土版、と ”ちびーなす” と呼ばれてるかわいいミニ土偶がいいかな~。
yes we the people,too
****
赤んぼの足型をつけた土版です。
https://emuseum.nich.go.jp/detail?&langId=ja&webView=&content_base_id=100611&content_part_id=2
自分が手本にしたいのは縄文最古の土偶。
”縄文のトルソー”の文章は 文化庁主任調査官 原田昌幸氏の ”玉稿” !
****
草刈り終わってから3週間ぐらい野焼きの焼き物、窯などnetで調べました。
長い窯業の歴史が将来どうなるかなんてまるでわかりません。
芸術家が何を作るのかも知りません。
趣味で陶芸やる人も近くにいません。
ないない尽くしでも窯焚いて焼き物作る楽しさは、モノつくり全般に共通してます。
”枝木を針金で縛って椅子つくる、アクションカメラで動画つくる(まだあけてない!)
皆楽しいバラ色の未来が待っている” と妄想してるのですが
そこへ行くまでの雑用が山となって立ちはだかっています。
まずは身辺整理からやるしかない。
防寒衣類の入れ替え、段ボールの結束、ごみ出し、最後の草刈り、
草刈り機のクリーニング、枝木の棚ラックつくり、、、
記憶,健忘症は日に日に増していき、体力も使わなきゃあっという間に落ちる。
田中英道さんは老年は創造の時代だという。
確かにその通りだけど 生が綱渡りであることには老いも若いもかわらない。
かわいい縄文の ”ちびーなす” は同時にグルービーな深い河を渡ってきた。
これからもそうだろう。
それでいいのだ。