デジタルの発達でHD1080!
余りにも平凡、日常的な普遍 ”家族”
小津安二郎の経験のなかである種の覚醒があった、戦争体験。
https://ameblo.jp/kyuzho/entry-11234485763.html?frm=theme
当時は語られなかったユダヤ人的発想の近代合理主義、個人主義、ハリウッドの映画、
帝国主義、植民地主義、世界戦争。
徴兵されて前線に立ち地獄を経験して一切が無に思えたろうと想像できる。
帰還してまた映画を作り出すと冒頭の ”東京物語”のような日ごろの見慣れた
日常、千篇一律のような家族を描く。どこがいいの!?
チェホフやバッハも訓練しないと違いが分からないらしい。
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浮世絵のように緻密でかんがえぬかれた撮影技術、シロートには想像もできない世界。
モランディが静物画の材料の位置決めを1週間やっても決められない 。
それに似たことをえんえんとやる。
できあがりはどこにでもありそうな平凡な家族の無気力な人生。
個人ではない。
そういう意味でアンチ近代合理主義、アンチユダヤ的発想になっている。
日本のヌーベルヴァーグの後輩たちには理解できない。
世界もそうだった。
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小津は説明も解説もしない。べつに秘すれば花なりじゃないだろう。
たぶん ”見てりゃわかるよ” 今のアメリカと同じ。