雨になるのはわかっていた。
ポストに郵便のほかにアマゾンの文庫本が入っていた。
予想通り素晴らしい文庫本!。
午前中、拾い読み。
同業の研究者たちからも絶賛されているらしい
まずレコンキスタでスペインを追われた改宗ユダヤ人がペルーに逃れてくる。
異端審問で火あぶりになるまえに発狂して?
”インディオの祖先はユダヤ人だ”というものがでてくる。
日ユ同祖論じゃないか!
研究者じゃなくても日本人はユダヤ人に惹かれるのかな?
そしていちばん関心のあった”インカ文明の女性の力!?”
サンタナのエイトビート ラテン ”ブラック マジック ウーマン”が聞こえてくる。
なつかしいね~。
彼女の名前は フアナ デ マヨ
歯が抜けおちて、がちゃ目の 小柄なオバーさん。
インカの土、太陽につながる 女性の力の代表。
縄文テイストとかわらない。
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アメリカのwoodstockの時代、ペルーでも若い人たちは
自分たちのidentity求め始めた。
結論から言うと ”インカ ユートピア” ロマンチック!
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50年たった現実、近代国家ペルーは、
ユダヤの普遍思想 自由平等民主主義が
”今だけ、金だけ、自分だけ”の搾取と欺瞞に過ぎなかったことが
暴露されてしまった。
インターネット、AIのおかげ。
当然、マルクス主義も化けの皮がはがれたのはアフリカも同じ。
著者もおとーさんと同様、社会主義に憧れていたようですが
ゲバラも、カストロも、日系アルゼンチンのネストル(造船所で知り合った)も
トーマス サンカラ、イブラヒム トラオーレもそうだった。
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火あぶりにされたユダヤ人、虐殺されたインカの原住民ものみこんで
今のペルーあるいはアフリカがある。
これを ”深淵”と呼ぶか”自然淘汰”と呼ぶかどうでもいい。
ひとはより良き明日へむかって歩むほかないのである。