手元にあるのは粘土とは名ばかり、砂まじりの土です。
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粘土とは0.002mm(2ミクロン)以下の粒子。
ベビーパウダー (やく10ミクロン)
化粧品 (0.2ミクロン~200ミクロン)
粉砕白磁の粉 機械によってアバウト 20~50ミクロンの間、両端に偏差あり。
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陶芸の本、図書館の本、陶芸YOUTUBER、
どこみてもどれぐらい粉砕したらいいか書いてない。
土は千差満別だから、、、そりゃそうだ。
科学お断り!
”うちの陶芸教室に通ってくださいよ、粘土用意しますから”
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羽賀ちゃん朝から作業場のストーブでまき焚いてやる気。
日が出てるから外にシート広げてダンビルやハンマー出して
たらいやバケツもだす。
うす代わりの石探しに行ったりなんだかんだ忙しく動く。
場所を決めて座り込んで土をつぶし始める。
だんだんわかってきた。
クッキー型の土板君やチビーナス作るには
それを作った母親、女性が使った道具がいちばんいい。
頭が平らな石、丸っこくて手のひらに収まる石、そこらに転がってた。
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羽賀ちゃんが使ってる台所用のステンレスのざるのほうが小さくて
目も細かい。1mmぐらいの粒。
石で土の塊をとんとんたたいてすりつぶす。
延々と繰り返しても少ししかできない。
”気が遠くなりそうだ”
”焼きもんはせんべ焼くようにはいかねーよ”
をお互いくりかえす。
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3時になって、どこまですりつぶしたらいいかわからないから、
羽賀ちゃんに(疲れが出てきた)一握り水でこねてみるのをすすめる。
15分ぐらいで棒に伸ばしたけどすぐ折れる。
練りが足りないのは当たり前、でもこの土どれだけこねても
粘りが出ないかもしれない。皆が粘土と呼んでいるのに!
その時のために ねんどやさん.comがある。
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縄文の竪穴住居、囲炉裏のそばで自分が縄文の女性になった気になって
土をつぶして粉にしていく。
チビーナスも土板君も石もみんな手のひらにすっぽり入る。
縄文の日常生活。
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わかしたコーヒーが冷えてしまった。
もういちどスイッチ、neo縄文。