台風接近で休み が続く。
縄文土偶をどれだけ検索しても
ゆるキャラのかわいいサイトか町おこししかでてこない。
https://kodaishi.net/jomon_tobira
こちらが一番明るくて写真も豊富で広範なカバーをしてくれてます。
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ユダヤ人の文化人類学者 レビ ストロースの”悲しき熱帯”からいえば
”悲しき縄文、悲しき土偶”になるはずなのに日本はそうはならない不思議さ。
岡本太郎も避けて通った インセストタブー、近親婚、近親相姦。
インセストタブーがあるかないかが原始と文明の分かれ目とみる
欧米の価値基準。
レビ ストロースはアマゾンの裸族を観察して自分たちが失ったものを
かれらがもっていながら ”悲しき熱帯” といわざるをえなかった。
彼ら先住民たちは持ち込まれた病原菌だけでなく近親婚による
生命力、繁殖力の衰退によって滅亡していった民族、文明でもある。
ユーラシア大陸のようなノマドと違って定着した母系社会が永続できない
大きな理由がインセストタブーがないということなんでしょう。
縄文の土偶を大量に見ていけばおそらく誰でも感じ、気づいていると
思うのは 異常、異形、蛭子、奇形児ということでしょう。
それを ゆるキャラ、かわいい、国宝だとする のが現代の日本。
原始古代、1万数千年まえから続く縄文のスピリットがいまでも
日本人の魂のなかにつづいてる。
土偶、蛭子は天からの贈り物、列島の下にたまり続けるマグマとおなじ。
逆らうことはできない宿命だ。
幸田文さんの”崩れ”が悲しみをふくんだ健気さを日本人に見ているように
縄文人もそう感じて土偶を作ったのでしょう。
近親婚、近親相姦をタブーとするようになってから土偶は消えていったようです。
それはノマドの同化ユダヤ人たちが日本列島にたどり着いた時代に
かさなっているようでもあります。
列島のマグマが大爆発をすれば地球環境を変えてしまうこともあったでしょう。
急激な寒冷化や食料危機をなんど経験しても生き延びる知恵、習慣、文化が
この日本列島、日本人のなかに埋め込まれているんだろうと思います。
日本の神話はそうやってできている。
来日したレビ ストロースは日本古代の神話がそのまま現代の歴史に続いてるのを見て
なんといったかよくしらないんだけど
”悲しき縄文”とは言わなかったでしょう。